仁ノ平 拓也Takuya Ninohira

Interview

水質は、簡単にコントロールできない。
いかに浄化するかが腕の見せ所。

維持管理部
維持管理第一課
仁ノ平 拓也
2017年中途入社(新卒)

仲間とともに、70トンの汚泥をきれいにせよ

――まずは仁ノ平さんが勤める環境プラントの特徴を伺えますか?

この処理施設に搬入されるし尿の量は、毎日約60~70トン。これらを浄化するために、まず機械でゴミなどを取り除く「前処理」、次に微生物や塩素などを使ってきれいにする「水処理と結果分析」、処分する汚泥の「脱水」、最後に脱水した汚泥を燃やして減量する「焼却」と、大きく分けて4つの工程に取り組んでいます。

――仁ノ平さんはどのような業務を?

私たち運転管理は6名のメンバーでフォローし合いながら、こうした各工程の機械・設備の運転や点検、整備、清掃などに取り組んでいます。基本は2~3名でチームを組み、「今月は水処理、来月は脱水」とローテーションでそれぞれの工程を担当しつつ、手が空いたときには他の工程をサポートする、といった感じですね。

地球に優しい仕事は、きっとずっと求められるはず

――前職ではどのような仕事をされていたんですか?

前職も水関係なのですが、水道工事用に配管の設計や図面作成を専門に行う会社でした。ただ、この仕事は9割以上がデスクワークかつ長時間残業も珍しくない環境で、2年3年と働くうちに「ずっと椅子に座っている仕事は性に合わないな……」と痛感しまして(苦笑)。そこで転職活動を始めて、出合ったのが当社でした。

――当社に転職しようと決めたポイントとは?

これまで培ってきた水に関する専門知識が活かしながら、幅広い仕事に取り組めるのが魅力でした。地球環境の変化が進み、世界的に見ても水処理の技術は年々重要性が高まっていますし、「この仕事は将来も間違いなく求められる」と思えたこともポイントのひとつですね。

頭と体。両方を使ってベストな成果を目指す

――前職時代と比べて、どんなところが変わりましたか?

以前と大きく違うのは、頭と体を両方使うようになったこと(笑)。それにやりがいの面でもかなり違いますね。

――どんなところに仕事のやりがいや面白さを感じますか?

運転管理というポジションですが、簡単にはコントロールできない部分が多々あるんですよね。機械も、微生物も、汚泥もみんな生き物と言いますか、季節・天気・気温などによって同じ工程を踏んでも処理効果が大きく変わることが珍しくない。

そうした中で、「微生物の割合を増やしてみよう」「し尿の投入量や空気のバランスを変えたらどうか」とトライアンドエラーをしながら最適な状態を目指すのが、この仕事ならではの難しさであり、面白いところでもありますね。

水処理の知見を広げ、ステップアップしていきたい

――自分なりのアイデアや意見を活かせる機会も多いのですね。

イメージ以上に多いです。所長の許可を得て、個人的に取り組んでいる改善活動もあります。ベテランの先輩方から各工程のノウハウや安全管理で気を付けるポイントなどを情報収集して、新人教育などに使えるリスクアセスメントの資料作成をしているんです。この資料が機能すれば、ベテランから若手に技術伝承の橋渡しになりますし、全社的にスキルの標準化も計画されているので、そういった面でも役立つのではないかと思っています。

――今後チャレンジしたいことや目標などはありますか?

今まさに、会社主催の勉強会や研修に積極的に参加しながら、資格取得も含めてスキルアップに挑戦しています。それに当社は様々な環境プラントを管理している点も魅力のひとつ。水処理の分野でもさまざまな施設がありますし、将来チャンスがあれば他の施設も経験して、さらに知見を広く深く磨いていければ嬉しいですね。

One Day一日の流れ

  • 8:00出社 eラーニングで専門知識を30分勉強
  • 8:30朝礼とミーティング
  • 8:45施設の見回り 水処理なら朝の状態を確認
  • 9:00採水とデータ分析、書類作成 他ローテーションの作業のお手伝い
  • 11:00施設の清掃、美観維持
  • 12:00お昼
  • 13:00定期点検業務
  • 14:00午前中の作業の続き見回り開始
  • 16:00午後の水質確認
  • 16:30搬入設備の清掃作業や片付け作業
  • 17:00夕礼
  • 17:15退社

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